新聞読み方講座
第8回新聞のページもいろいろ

新聞のページにも、たくさんの種類があります。
「1面」は新聞社の「顔」。その日の日本と世界のニュースの中で、最も大切だと判断した記事が4~5本入っています。あらゆるニュースが入っているので「総合面」という呼び方もあります。
 朝日新聞の場合は、1~5、6面ぐらいまでが「総合面」です。政治のニュースなども多く掲載されています。そのあとに「経済面」 「国際面」 「スポーツ面」 「生活面」 「芸能面」 「教育面」 「科学面」などの専門面が続きます。
 読者の「声」「社説」 「私の視点」など、さまざまな意見を集めた「オピニオン面」にも力を入れています。日曜日の紙面だけに載る 「読書面」などもあります。
 地域のニュースをきめ細かく伝えるのは「地域面」です。高知県に届けられる朝日新聞では、「高知版」として平日は見開き2ページで展開しています。県内のニュースや連載記事をたっぷり掲載しています。「高知」の題字が目印です。

朝刊は最大40ページで印刷されていますが、広告のページ数などによってページ数は変わります。また、別刷りの特集紙面もあります。毎週土曜日には、肩のこらない、おもしろい読み物をふんだんに載せた 「be面」があります。このほか、高校野球やオリンピックなどの大きなイベントの前には、特集紙面で選手や競技種目、テレビの放送予定などを紹介したりします。

高知総局 外園

朝日新聞の「おすすめのページ」は、もちろん「1面」です。まずはここを眺めて、ニュースの流れを追ってください。1面下にあるコラム「天声人語」は、朝日新聞の名文記者がニュースに即して書く、名物コーナーです。文章を「書き写し」すると、文章の構成やリズムを学べたり語彙が増えるなど文章力がついてくるはずです。エントリーシート対策に効果的です。

総合面(2面)にも注目してください。「いちからわかる!」では、タイムリーなニュースの解説をしています。ニュースをやさしくかみ砕いて説明していますので、ぜひ読んでください。「ひと」欄では、旬の人、ニュースの人を背景とともに伝えています。担当する記者もとても力を入れて書いています。

ピニオン面、「声」欄などでは、多くの人たちの多様な意見を知ることができます。「声」は朝刊に毎日掲載していますし、月曜日には「若い世代」として、若者の声を集めています。「自分ならどう考える?」と、自分自身の問題として読んでみると、自分の意見をしっかり持つことにつながるはずです。

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